原子力ムラの不思議な計算。
色々な屁理屈で放射能汚染の規制を緩めようとしている。
まるで詐欺のようだ。
1年は約1万時間なので、年1ミリシーベルトは、毎時0.1マイクロシーベルトである。
毎時0.23マイクロシーベルト=年1ミリシーベルトという屁理屈で2.3倍の放射能被曝を強要しているのは何故だろう?
1日8時間は屋外に居るが、残り16時間は屋内に居る、と仮定して、
さらに、木造住宅でも遮蔽効果があり、屋内の放射能は、屋外の0.4倍になる、と仮定して
毎時0.19マイクロシーベルト×(8時間×1+16時間×0.4)×365=
0.19*(8*1.0+16*0.4)*365 = 998.64 = 1mSv という理屈だそうだ。
自然放射能(地球からの放射能) 0.04 uSv/h を足して、0.23 uSv/h までOKにしたいらしい。
でも、この理屈に従うと、屋外では 0.23 uSv/h まで許容することが可能かもしれないが、
屋内では 0.23*0.4 = 0.092 uSv/h 以下にせねば計算が合わない。
家の中の放射能を 0.23 uSv/h 以下に押さえても、全然足りないのだ。
家庭内の放射能基準 0.092 uSv/h を隠蔽して、屋外の放射能基準 0.23 uSv/h だけを
公開して、屋内も屋外も、毎時0.23マイクロシーベルトで良いかのように言う政府も
マスコミも詐欺師である。
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=18437&hou_id=14327
上のリンクの中の説明でも、自然放射能は1年を1万時間で計算していた。
自然放射能は家屋では全く遮蔽されないが、人工放射能は0.4倍に遮蔽されるらしい。
奇妙な計算式は、東京電力福島原発事故の放射性セシウムによる放射能だけに
適応されるらしい。 流石は原子力ムラである。
*******ファイルの中身******
参考資料
追加被ばく線量年間1ミリシーベルトの考え方
追加被ばく線量は、空間線量率の測定により確認することができ、追加被ばく線量年間1
ミリシーベルトは、一時間当たりの空間線量率(航空機モニタリング等のNaI シンチレー
ション式サーベイメータによる)に換算すると、毎時 0.23 マイクロシーベルトにあたる。
その考え方は、以下のとおり。
追加被ばく線量の考え方
① 事故とは関係なく、自然界の放射線が元々存在し、大地からの放射線は毎時 0.04 マイ
クロシーベルト、宇宙からの放射線は毎時0.03 マイクロシーベルトである。
※大地からの放射線、宇宙からの放射線はそれぞれ年間 0.38 ミリシーベルト、年間 0.29
ミリシーベルト(文部科学省「学校において受ける線量の計算方法について」(平成
23 年8 月26 日))であり、これを一時間当たりに換算(24 時間 ×365 日で割る)
した数値
② 追加被ばく線量年間1ミリシーベルトを、一時間当たりに換算すると、毎時 0.19 マイ
クロシーベルトと考えられる。 (1日のうち屋外に8時間、屋内(遮へい効果(0.4 倍)
のある木造家屋)に16 時間滞在するという生活パターンを仮定)
※毎時0.19 マイクロシーベルト × (8時間 + 0.4 × 16 時間) × 365日
= 年間1ミリシーベルト
③ 航空機モニタリング等の NaI シンチレーション式サーベイメータによる空間線量率の
測定では、事故による追加被ばく線量に加え、自然界からの放射線のうち、大地からの放
射線分が測定されるため、
0.19 + 0.04 = 毎時 0.23 マイクロシーベルト
が、追加被ばく線量年間1ミリシーベルトにあたる。
※通常のNaI シンチレーション式サーベイメータでは宇宙からの放射線はほとんど測
定されない
※航空機モニタリングに使用する検出器では宇宙からの放射線も検出するが、その分は
差し引かれている
(別添2) 平成 23年10月 10日災害廃棄物安全評価検討会・環境回復検討会 第1回合同検討会 資料